iRestワークショップを受講してのご感想

2019年10月のワークショップにご参加いただいた尾賀絵里さまから、素敵なご感想をいただきました。
尾賀様の了承を得て、こちらにシェアさせていただきます。
個人的な深い体験をシェアして下さったことに、フユコ先生共々深く感謝いたします。

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心の底から「出会えてよかった」と思うのがiRestです。正直にお伝えすると、iRestが“自分自身に必要なもの”という認識はほとんどないままWSを受講しました。iRestといえば、PTSDやうつ病、不眠症、慢性疼痛といった幅広い症状に効果があると示されており、それを元に海外では軍事病院やホスピス、ホームレスの避難所といった多くの施設で取り入れられている方法という知識だけを持っていました。ですので、不眠症でもなければ、ましてや退役軍人でもない私は、私以外のもっと辛い想いをしている人の為にあるものだと思っていたのです。ところが、私自身に本当に必要なものだったということに体験して初めて気が付きました。

iRest WSでの体験を3つのパートに分けてお話させて頂きます。

1)インナーリソース
iRest WSの冒頭、人生の中で辛い事や苦しいことに遭遇した時、「それがおきても大丈夫」と思えるツールがiRestだ、という説明がありました。そして、それは既に自分の中にあると言うのです。“魚にとって水のように、自分の回りにあって、自分の中にもあって、当たり前すぎて気が付かないもの”と聞いて?マークが頭に沢山浮かびました。

しかし、10分間誘導に従って瞑想をすると、確かに内なる平和(インナーリソース)が感じられたのです。私にとっては、それはすごく柔らかいものに包まれたような安らぎとして現れました。このインナーリソースには、WSの最後に自分の悲しみ・苦しみと向き合った時、助けられることになります。そして、今後の人生の中で困難な場面に出会った時、同じように助けてくれるものだと実感しました。

2)“○○すべき思考”からの解放
WS受講前、私は常に「○○であるべき」という思考にとらわれていました。「部屋は綺麗に保たれているべき」「ヨガは左右対称に練習するべき」などなど、知らず知らずのうちに自分を縛り付けていたのです。「○○すべき」という理想と現実が一致すればいいですが、そうもいきません。できない自分に辟易とし、ストレスがたまります。特にヨガの練習は、「こっちでこのアーサナをやったから、反対でもやらなきゃ」と思うことで、ヨガの練習が楽しくなくなるばかりか、練習をはじめることさえ億劫に感じることもありました。そう感じても「ヨガインストラクターなのだから、ヨガの練習をするべき」という思考が生まれ、もっと辛くなるのです。

この悪循環から救ってくれたのもiRestです。特に、ボディセンシングのワークで開放感を味わいました。このパートでは、まずインストラクションに導かれながら、すごくゆっくりヨガを行います。特徴的なのは、自分の身体の声を聞くことにフォーカスしていること。ですので、通常のヨガクラスと違って「必ず目線はこっち」などの指示はありません。自分の身体が好きな方に、好きなタイミングで動いていいのです。そして、最後に5分間「自分の身体の赴くまま動いていいですよ」という時間がありました。この時間、左右対称にこだわらず、やりたいアーサナを身体の赴くまま行った時、その気持ちよさに本当に感動しました。そして、「左右対称にこだわらなくてもいいんだ!」と開放感を味わったのです。

不思議なことに、この経験をしてから左右対称にヨガの練習をすることが苦ではなくなりました。矛盾しているかもしれませんが、WS前よりはるかに長い時間、左右対称にヨガの練習ができるようになったのです。

3)黒いものとの対峙
iRest WS最後のワークは、40分ほどの長い瞑想でした。インストラクションに導かれながら深い瞑想に入っていくと、急に黒いもやもやしたものが降りてきたように感じ少しびっくりしました。黒いものの正体は、2年前に姉のように慕っていた従姉の息子を2才になる前に亡くすというすごく悲しく辛い記憶です。その感情を鮮明に思い出し、胸が苦しくなり自然と涙も流れてきました。この時に助けられたのが、インナーリソースです。辛く悲しい感情を味わった後の休憩場所として、インナーリソースにアクセスします。そして、“大丈夫”と思えたら、もう一度黒いものと向き合う、これを繰り返していくうちに、黒いものと白いものが混ざり合い、溶け合ってなくなるような感覚に陥りました。辛い記憶に蓋をして、見てみぬふりをしてきたことに初めて気が付いた瞬間であり、その感情とようやく向き合えた瞬間でもありました。

iRestの良いところは、誘導があるお陰で誰でもすんなりと深い瞑想に入れるところだと思います。私はWS以前にも瞑想の経験がありましたが、瞑想中でも、雑念ばかりが浮かんで瞑想しているのか、していないのか、わからないような状態が多く、涙を流すようなことは今まで一度もありませんでした。しかし、iRest瞑想は5分の短い瞑想でも集中でき、すっきりするのが感じられ、40分程度の長い瞑想は、更に深く瞑想状態に入っていくのが感じられました。

このような経験をして、WS終了後にはiRest瞑想が「誰かにとって必要なもの」から「私にとって今一番必要だったもの、そして誰かにとっても必要なもの」という認識に変わりました。現代では、瞑想の効果が客観的に示されつつありますが、最も重要なのは自分自身で経験することだと思います。他人から教えてもらった知識も、自分で経験して初めて「こういうことだったんだ」と腑に落ちることが出来ると、このWSで実感したからです。ですので、まずは一度、iRestを体感してみるのをお勧めしたいと思います。

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